ウィリアム マスターズ(William Masters)産婦人科医、
ヴァージニア ジョンソン(Virginia E. Johnson)心理学者は性科学の分野を開拓した研究者。
マスターズの研究にジョンソンを研究所主として雇う形で出会い、10年後に二人は結婚する。
ふたりは「研究室での観察結果の理解を深めるため」に、研究の為に全く精神的な繋がりが皆無な結婚生活を22年送ったと言っている。 (マスターズ76歳の時に離婚、マスターズは後にブロンド女性と再婚)
この二人が現在の性科学の分野を発展させたと言っても過言ではない。女性のオルガズム研究や同性愛者のセックス研究など、現在でもマスターズ&ジョンソンの研究を基礎としている分野は多い。
また、当『
セックスセラピー入門』で紹介している、セックスカウンセリング・セックスセラピーと言われる治療プログラムは1970年台に初めてマスターズが発案・実証したものである。
精神的な部分に要因を持つ
性的機能不全-早漏-インポテンス-腟-および女性不感症-などに異性のセラピスト・カウンセラーによる実際的な治療プログラムが心理カウンセリングなどより、より効果的である事を実証した。
当時の発表によると治療(セックスセラピー)を実施した患者の症状の
80%が完治及び軽減に成功したとされている。
行動する性科学者、マスターズ&ジョンソン
二人が始めたセックスセラピーは世論の賛否両論をあびる。若い
女性セラピスト(セックスサロゲイトとも言う)を使い治療にあたり、治療の為に性行為に及ぶことも有ったため診療施設の周りでは良からぬ噂が後を立たず。またメディアや学会でもその治療方法に懐疑的な意見が多かった。
それでも
マスターズとジョンソンは、カリフォルニアに拠点を移しセックスセラピーの治療研究に研究に生涯を捧げた。
80年代のアメリカではフリーセックス・オープンセックスの台頭もありセラピーは大きな実を結ぶ時代であり多くの臨床があり、多大な実績をのこした。
90年代になるとHIVの発見などもあり世論や人々の感情的な作用もあり、治療の規模もまた収縮していってしまった。
『
セックスセラピー入門』では、マスターズ&ジョンソンのセラピーを元に、より現実的に…より身近にセックスセラピーを感じて頂けるよう、独自に進化させたセラピーを多くの方に知っていただき、実践していただきたいと考えレッスン形式のコンテンツを充実させております。
ひとりでも多くの方の悩みや不安を解消できる一助となれば、こんなに嬉しいことはありません。
マスターズ&ジョンソンに関する資料
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