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ワギニスムス・性交痛の治療 その2

セラピー実例
07 /21 2010

初めてのセラピー

rose_heart_white_red_flower.jpgワギニスムス・性交痛の治療 その1の続き。

沙奈恵さん【悩み:性交痛】の初めてのセラピーの日が来た。先日の面談の日以降、何回か電話でのやりとりが有り。面談から丁度一週間たった今日、はじめてのセラピーを行うことになった。

セラピーを行う際に重要なのが場所(環境)です。
私の場合、良く使うのが自分の自宅。相談者の自宅。シティーホテル。ファッションホテルの順になると思います。
基本は、セラピストの自宅か相談者の自宅がベストだと考えています。なぜかと言いますと、セックスセラピーの治療に関しては最初から最後まで同じ場所でセラピーを行える事が理想です。悩みの多くが心意性の問題が多いですから、悩み以外に精神的な変化や圧力を極力避けたいからです。それと、やはりホテルは非日常の空間ですからセラピーが進んできた時に「ホテルだったら大丈夫だったけど…自宅ではやっぱり緊張して出来ない…」などと言うことも往々にして起こりえます。
ですから安定して同じ環境でセラピーを行うと言うことでセラピストの自宅か相談者の自宅がベストではないかと考えます。
※もちろん相談者に双方の自宅で行うことへの不安(特に既婚者でパートナーがセラピーを知らない場合)などが有る場合はその限りではありません。

自宅で行うセラピー

今回のセラピーは、彼女の自宅で行うことになった。場所は市内北部の住宅街にあるファミリータイプのマンション。3LDKほどあるだろうか、女性のひとり住まいとしては十分な広さがある。
家を尋ねると彼女はリラックスした感じで私を迎えてくれた。
「お邪魔します。」
「どうぞ、どうぞ。散らかってますけど…入って下さい。」
「すごく、良い家ですね♪私の家より余裕でデカイしw」
「そんな事ないですよ~」
などと取留めの無い会話をしながらリビングに通してもらう。窓の外には、目の前の公園の木々が見え鳥の声が聞こえる、爽やかな風が心地良く室内に入っていた。
リビングは20畳ほどは有るかと思う。広くゆったりとした室内に小さめのリビングテーブルとテレビ、ソファーなどがバランス良く配置されていて見ているだけでも快適そうな雰囲気を感じる。
リビングテーブルの上にお願いしていたセラピーの道具が綺麗に並べられていた。
彼女には、セラピーを行うに当たってある程度用意するものを伝えてあった。
用意してもらった物
  • テーブル
  • イス(2脚)
  • テーブルライト(電球色の物)
  • アロマオイル(リラックス出来る好みの香り)
  • ロウソク
リビングに案内されるとソファーに座りながら、今後のセラピーの進め方やどういった事をするのか説明をはじめた。
「緊張してますか?」そう彼女に聞くと「いやぁそれほどw」と明るく返事が帰ってきた。
「じゃあセラピーの説明を始めますね」
「セックスセラピーと言っても、常に裸でセラピーを行ったりしないので、これからセラピーの時には、リラックス出来る服装で待っててください。そのまま寝れるような服装がベストですね♪寝間着でもいいですよ^^」
「それじゃ、今日も含めてセラピーの流れを簡単に説明しておきますね」
「いくつかの段階を踏んでセラピーを進めて行くんですが、大きく分けると5段階あって、それを順番に進めていきます。」
  • 手の確認(ハンドマッサージ)
  • 身体の確認
  • 感覚の確認
  • 性感の確認
  • 最後の確認
「って言った感じです。どの段階が何回とかって言うんでは無くて、様子を見ながら段階を進めて行きますね。」
「じゃあ、今日は最初のセラピーなんで「手の確認」をします。準備をしますね♪このリビングを使わせてもらって大丈夫ですか?」
「ハイ♪ここで問題なければお願いします。」
「それじゃ、ちょっとテーブルとか移動させてもらいますね。その間にリラックス出来る服装に着替えて来て貰ってよいですか?なるべく身体を締め付けない楽な服ならなんでもOKなんで^^」
「お手伝いしなくて大丈夫ですか?わかりました♪」そういうと彼女は隣室に着替に行った。
リビングテーブルが手頃な大きさなのでそのまま使えそうだったので…テーブルを室内の中央に移動させてテーブルをセッティングする。
テーブルライトを使えるようにし、持参したバスタオルをテーブルにひく、アロマオイルなどを手に取りやすい位置にセットしたら準備完了である。室内の天井灯が調光の出来るタイプなので今回はロウソクは使わないことにする。
「すみません。お待たせしました。」彼女がリビングに戻ってきた。ゆったりとした、水色のロングのワンピースを来て戻って来た彼女は、そう言いながらテーブルの上をチェックしている。
「これだけで良いんですね?」
「今日は最初なんで、ハンドマッサージをさせて貰うだけですから^^」
「マッサージとか行ったりする?好き?」
「たまにネイルしに行ったときにマッサージしてもらうくらいですね~好きですよ♪」
「ネイリストの人ほど上手くないかもしれないですけど…ではマッサージしますか^^」
「はーい。お願いします♪」
「あっ。。ブラジャーハズしちゃったんですけど…良かったですか?」そういうと沙奈恵さんは、少し恥ずかしそうに頬を赤らめた。
「いつも寝るときはブラ外しますか?」沙奈恵さんが小さく頷く「じゃ外しときましょ~♪ノーブラだと緊張しますか?」
「そんなことないです…大丈夫です」
「じゃぁノーブラでw私が意識しないように注意しますねw」
「それじゃテーブルに座ってマッサージ始めましょうか~照明を少し暗くしてもらって良いですか…顔が見える程度の明るさに…カーテン閉めますね。」彼女にそうお願いすると私は、カーテンを閉めに行った。
カーテンを閉めるとカーテンを通る光は有るものの、部屋の中はかなり暗くなった。
天井照明が二人の顔をかろうじて確認できる程度に落とされる。
「それじゃ、座りましょうか♪」
二人がリビングテーブルに向い合ってすわる。
「お部屋の雰囲気が良いから、照明落とすとムードが出ますね^^」
「それじゃ右手から出してください。」
そいやってマッサージが始まった。
「沙奈恵さんって呼ばせて貰って大丈夫ですか?」「私の事は直樹って読んで下さい^^」
「このマッサージの説明しますね。目をつぶりながらで良いので聞いてください。」
そう言うとテーブルの上に置かれた右手をとりマッサージを始める。沙奈恵は小さく頷き眼を閉じた。
「このマッサージは、お互いを知るために始めるセラピーの導入の作業になります。」
「これからセラピーが進めて行きますが、毎回最初はこの【手の確認】から始めますね。」
沙奈恵の小さな手をすっぽりと手に包みながら話を進める。
「彼氏にマッサージとかしてあげる事はある?」アロマオイルのビンから左手にオイルをタップリと取り、手の甲から塗っていく。
「いえ、そう言うのは無いですね;」
「そっか、手へのマッサージって簡単だしチャンスがあればしてあげると良いと思うよ。」
さらっとしているアロマオイルだが、オイルを付けると手の感覚が敏感になってくる、なるべく沢山の面が接触し続けておくような感覚でネットリと手と手を絡み合わせる。
「男の人にマッサージしてもらうのって、なんだかいつもと感じが違って気持ちイイですね♪」
沙奈恵は目を開けて、私を見つめながらそういった。
「目をつぶって♪」「あんまり見られるとコッチが恥ずかしいからw」
「あっ、、スミマセン」
「いえいえw。やっぱり男の手って分かる?」さっき迄すこし力の入っていた沙奈恵の手が、だんだんと力が抜けてリラックスしてきた。
「ゴツイ感じ?痛かったら言うてな~」
「痛いとかナイですよ♪気持ちイイです。森山さんの手はゴツイとかじゃなくて大きいなぁ~ってw」目を閉じながらニッコリと沙奈恵は微笑む。
「直樹やでぇ~w。良かった~気持ちイイのが一番w」
「スミマセン、気持ちイイですよ。直樹さん」
セラピーに入ったら苗字ではなく名前で呼び合うようにする事にしている。
これは、セラピストによって患者との保ちたい患者との距離感によって色々な方法があると思うが、私の場合は名前(ファーストネーム)で呼び合うようにしたほうが、スムーズに行く気がする。
右手を5分ほどマッサージしたら左手も同じように5分ほど、最後は両手のマッサージを行う。
「じゃ両手を同時にマッサージしますね~」
「ハーイ。気持ちイイですね~なんだか不思議な感じです♪」
「寝たらアカンでぇw  目を閉じて…手に感覚を集中させてなぁ」
「ハーイ♪」
「両手マッサージは、特に男を意識してみて」
そう言うと合掌するような感じでピタリと合わさった沙奈恵の手の平のスキに右手中指を潜り込ませる。
左手で両手のひらを包みながら右手中指をゆっくりと出し入れしていく。
「あはっ。ヤラシイ♪」沙奈恵は目を開いてにこやかにコチラを見ながら言った。
「目は閉じてぇ~。男にマッサージされてるのを感じて下さい♪」
そうして両手全体を包みこみマサージと、指の股をこするようなマッサージを10分ほど続ける。

「どんな感じかな?」
「気持ち良いです~男の人の手って気持ちイイですねwヤラシイし(笑」
「そんなにヤラシかったかなぁ?そんじゃ、紗江子さん優秀やから、手の確認の仕上げ!」
「沙奈恵さんも手を動かしてみよっか♪」
「えぇ~!どうやったら良いんですか?」
「スキにしてイイよ♪目は閉じて、、、なるべくユックリとヤラシイ感じでやってみて♪」
「ハーイ。直樹さん痛くなったりしたら言ってくださいね。」
「自分が気持ち良くなるようにやっていいよ~オレは何でもっ気持ちいい人やからw」

彼女がマッサージを始めた。最初は、今まで自分がされていたマッサージの復習をするようなイメージ動いていたが、徐々に自分のペースを掴み積極的なマッサージをやりだした。
「あぁ~気持ちイイわ~沙奈恵さん才能あるなぁw」彼女の手を軽く握り返す。
「ほんとですかぁ~♪なんか良く分からないんですけど…」
「ホンマ、ホンマ♪そんでエロいし^^」
「ホントにぃ?良かった♪」
そういうと、彼女は私の親指を性器に見立てたかの様な動きを織り交ぜながらセクシーなマッサージを続けた♪
「ははっは♪アカンわ!それ以上されたら違うところが反応してしまうw」
「反応してください♪」いたずらっ子のように彼女が言った。
「今日は最初のセラピーなんでそこまでは行ったらイキすぎかなぁ」
そう言うと彼女の手を握り返して動きを止める。
「はーいw。今日はここまで~。最後にクールダウンに両手を握って2分間じっと動きません♪」
「お互いの鼓動を感じるイメージでゆーっくりと深呼吸します。」
「ハイ。鼻からゆっくり行きを吸って~」
「クチビルの先から細~く。息をスッーと吐いて~。」
「ハイ。ユックリ吸って~スッーと吐いて~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「ハイ。2分経ちました。おしまいです♪」
そう言うと彼女の手をテーブルに置き、その上に手を乗せたまま話しをする。
「コレが手の確認。これから毎回していきます♪」
「感想を聞かせてもらって良い?」
「うーんと。気持ち良かったです♪」
「はははっ!それは聞いたしw。どんな事考えながらマッサージされてた?どんなこと考えながらマッサージしてくれてた?」
「うーん。男の人の手って大きいなぁとか…指の骨が太いなぁとか…指に毛が生えてるなぁとかw。」
「そうやねん。オレ指毛がスゴイねん;嫌じゃなかった?」
「全然、全然、なんか逆に男の人やねんなぁーって思いました。」
「ふーん。良かった♪ 後は?どんな事イメージしながらマッサージしてた?最後の方とか結構エロい動きやったで?」
「そうですかぁ~?(笑)結構エッチな事考えてました~w」
「エッチな事って具体的にどんなこと考えてたん?」
「えぇえ~そんな事までいうんですか?」
「そりゃー。セックスセラピーですよ…コレは♪」

「そう言えば、そうですねw」
「えぇーっと、フェラしてる所とか、、自分が上になってエッチしてる所とか、、色々です!」そこまで言うと沙奈恵は、また赤くなって少し目をそらした。

「いやぁ~そこまで、具体的にエロい事考えてたんやぁ~」
「いやや、恥ずかしいです。」
「最初からそこまで想像してエロいこと出来たら合格です^^」

ここまでずっと、テーブルの上で握っていた彼女の手を離すと
「ではぁ~今日はココまで~お疲れ様でした♪」
「おつかれまですぅ~♪」
「どかな、来週もこんな感じで進めていっても大丈夫そうですか?」
「ハイ。よろしくお願いします。」

そうして初めてのセラピーは終わった。

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moriyama

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