痛くてSEXが出来ない
女性の性機能障害で最も多いのが性交痛・ワギニスムスです。
ここでは、以前セラピーを行った実例を元に実際の治療の段階を紹介したいと思います。
性交痛・ワギニスムスの治療は当セックスセラピー入門で推奨する積極的な行動療法がもっとも効果的で成果が確認しやすいセラピーの一種である。
相談者は以前に数度会った事のがある24才の女性。数回顔を合わせた程度なので特別な信頼関係なども無いので安心出来るコミュニケーションを取る所からスタートしたので実例として丁度良いと思い本人の了解を撮りここに掲載することにした。
【相談者】
名前・鈴木沙奈恵(仮名)
年齢・24才
身長・155cmくらい
【相談内容】
翌年に結婚を予定している彼氏とSEXが出来ない。挿入しようとすると膣の入口あたりに引き裂かれるような痛みが走りSEXすることが出来なかった。以降、何度か試みてみたが痛みが激しく、徐々に彼氏も求めてこなくなり一緒にベットに入っても性交には至らなくなった。
という内容で相談をうけ一度あって詳しい内容を聞きセラピーを行うようになった。
初めての面談
初めての相談者に会うのは、いつも緊張をする。
今回の相談者の沙奈恵さんとは以前に数回顔を合わせて挨拶をしたことがあるのだがそれでも特に親しいわけでも無いので変わりわない。
今回の面談は、良く面談に使ういつもの喫茶店で行うことにした。
待ち合わせの時間より15分ほど早く店の前に行くと、彼女はもう待っていた。軽く再開の挨拶を済ませ二人で店の中に入った。
面談の際は、いつも店の外で待ち合わせをして一緒に席につくようにしている。
席に着くと彼女の方から口を開いた
「今日はすみません。無理を言って…」そう言うと関を切ったかのように彼女は自分の窮状を克明に説明してくれた。
- 現在の彼氏とは付き合って1年
- 現在の彼氏とは一度もSEXが出来ていない
- 彼女自身は処女では無い
- 過去の経験人数は3人
- オーガズムを感じたことが有る
- 痛みは今の彼氏になって初めて経験
- 今は結婚の準備の為、仕事はしていない
と言った感じだった。
過去の男性経験、SEX経験から病理性の疾患の可能性はほぼ無く、やはり精神的な物に間違いはないようだった。
「以前の仕事は彼氏はしってるの?」と質問すると彼女は小さく首を振った。
以前の仕事。彼女と私が出会った場所でもあり、多分…今回の性交痛をj引き起こした要因の一つだと思われる。
私と彼女が以前携わっていた仕事は…風俗店である。
大阪のミナミにあった高級デリヘル。私と沙奈恵さんはそこで何度か顔を合わせた事があったのだ。
私は、知人に頼まれその店でアドバイザーをしていた。アドバイザーと言っても私には風俗店経営のノウハウなどないので、主にしていたのは、女の子のメンタルケアを担当させて頂いていた。その店に月に数度のペースで働きに来ていたのが沙奈恵さんだった。
「前の仕事…ちょっと申し訳ないな~と感じてるの?」そう聞くと今度は彼女が小さく頷いた。
「そっかぁ~」
「大丈夫、きっと良くなるし♪オレに任しといて!」
そう言うと彼女の方に手を差し伸べて、力のこもったシッカリした握手を交わした。
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