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Lesson01:手の愛撫で心を通わせる

セラピー実例
07 /11 2010

心を通わせるハンドマッサージ

body_hand_light.jpg 初めての相談者とのセラピーを行う際にもっとも注意をしなければイケないのは、相談者をリラックスさせセラピストが個人として信頼を勝ち得ることであります。
もちろんこの段階では、カウンセラーによる通常の面談・面接の段階を経てセラピーに入ってる訳ですが。
カウンセラーからセラピストに相談者を任せられ初めて相談者と二人で治療を進めていく初期の段階で、このハンドマッサージは大変心理的効果があります。
手をマッサージする行為によって自然なスキンシップを図ることが出来、お互いの距離を縮め相談者を警戒させることなく異性を意識させる事が出来ます。
※森山はハンドマッサージを初期段階のコミュニケーションとしてだけでなく、毎回のセラピーの導入部として活用する事を推奨しています。

用意するもの…

  • リラックス出来る空間
  • 温かい飲み物
  • マッサージオイル(アロマオイル)
  • ホットタオル

ハンドマッサージの導入

空間・環境を整えましょう。ここでは初めての相談者と言う設定で話を勧めます。
  • テーブルに向かい合わせに座ります。
  • 部屋全体の照明は暗めでムーディーな感じに
  • マッサージを行う手元だけ少し明るめに
  • 明かりは、蛍光灯ではなく電球色が望ましい
  • リラックス出来る音楽や音を用意

テーブルに向かい合わせに

初めての相談者の場合、その空間に入った時点で緊張されています。また、セックスセラピーと言うことで逆に身構えたり、興奮や過度のセックスに対しての期待を持って来られる方も少なくありません。
ですので最初に直接的なスキンシップ(ハンドマッサージ)を行う際には、このテーブルごしに向かい合う事で、適度な距離を相談者と保ちつつ治療に入る事が出来ます。

部屋全体の照明は暗めでムーディーな感じに

相談者が部屋に入り、お茶などを飲みリラックスした時点で部屋の照明を軽く落としムーディーでリラックス出来る空間を作ることを心がけましょう。あまり暗すぎると逆に不安感を感じる相談者の方も少なからずいます。明るさの目安は、お互いの顔はちゃんと見ることが出来、心配なく歩ける程度の明るさです。

マッサージを行う手元だけ少し明るめに

周りの照明は落とし気味で、マッサージを行う手元だけ周りの空間より1.5倍~2.0倍程度のテーブルライトなどを用い明るく保つのが理想的です。
手元が明るい事で、周りの景色が目に入りづらくなり、意識せずにマッサージを受ける手元に神経を集中することが出来るようになります。

蛍光灯ではなく電球色

一般的に照明使われる蛍光灯は色温度が4700Kと青く緑系の明かりを発しています。リラックスした空間を演出するには、電球色である3200K程度の赤くオレンジがかった明かりの方がリラックスしやすく温かみを感じやすいからです。

音楽や音でリラックス

音が無意識下の意識に働きかける最上の道具だと言えます。流行りの音楽などは好みの問題などもあるのでチョイスする音楽はクラシック、ジャズなどスタンダードな物が受け入れやすいと思います。また環境音楽【鳥の囀りや川の流れなど】ヒーリングミュージックなどCDショップに行くとリラクゼーション用の音素材が沢山発売されていますので色々と聴き比べ自分なりの音を見つけて下さい。
また、セラピーの導入の際に、決まった音楽を毎回流すようにすると相談者の感情をコントロール安易にする助けにもなるのでオススメです。

マッサージの流れ

疲れやコリを取るマッサージではなく、心つながるマッサージを
  • マッサージオイルを使用
  • 手首から先全体を温める感じで
  • 手のひらで包み込むように
  • ユックリとしたリズムで
  • 言葉は無くし見つめ合う

心つながるマッサージ

まず相談者には多く説明する必要はありませんがセラピストは、このマッサージを何のためにするのか、しっかりと意識して施術する必要があります。
このマッサージは、相手の手の痛みやコリなどを治す目的では無く、マッサージを通じて相手をリラックスさせること、相手に自分の事をセラピストであるのは勿論ですが異性であると認識させる為にします。
男の手と女の手は見るだけではそれ程の差異は感じませんが、触るとソレと分かるほど違うものです。これは言葉に出さなくても人間が普段余り使うことのない触覚で安易に認識し自覚することが出来ます。
また人間は、自分の感覚(スキンシップ)を通して得た異性の情報は、好意的に捉えやすいものです。その感情や条件を上手くつかい信頼関係を早期に創り上げることも、このマッサージの目的です。

マッサージオイルを使用

オイルを使うことで、皮膚の感覚を鋭くすることが出来ます。また普段の感覚との違いが、相談者に非現実感をあたえるため会話のなかでも、普段では言い難い話題や問題について話しやすくなります。オイルは相談者の趣向もありますが、ベビーオイル的な物より、アロマオイルなど匂いのあるオイルのほうが良いと思います。そのさいは刺激的な匂いの使用は控えましょう。

手首から先全体を温める

コリを解すのでは無く、全体を温め、柔らかくする感覚でマッサージを行ないます。例えるなら…表面のなめらかな粘土に自分の手を染み込ませ、、同化させるような感覚で行うと良いでしょう。

手のひらで包み込む

よくハンドマッサージというと、親指と小指を両手でハサミ、手のひらを揉みほぐすようなマッサージをイメージする方も覆いと思いますが、リラックス&コミュニケーションが一義のマッサージですので、押したり揉んだりするというよりは、手のひらで相手を包み込む感覚が大切です。

ユックリとしたリズム

マッサージはあくまでユックリと滑らかに、心臓の鼓動のリズムに合わせるよりもユックリとしたリズムで行ないましょう。

言葉は無くし見つめ合う

コミュニケーションのマッサージだから喋りながら…相手の事をよく知る為に。っというのは間違いです。お互いがリラックスするための会話は勿論禁止しませんが、極度のおしゃべりは禁止です。強いて言うなら『無言で良い』です。

これは経験からですが、人は極度に緊張する状況に置かれると、黙りこむ人よりもよく喋る人の方が多いです。ある程度社会経験の豊富な方や社会的地位の高い方ほど、喋ることでその場の主導権を自分で持とうと無意識にそういった行動に出ることが多いと思います。
ですので、相手の反応を見ながらですが、マッサージの最中は極力喋らずに感覚に集中させるよう意識を集中できる環境を提供するように心がけましょう。

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moriyama

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